オムロン（株）は、太陽光発電の自家消費電力量を「環境価値」として収集・活用する新サービスをリリースした。再エネ由来電力（グリーン電力）は発電時にCO2を排出しないという環境価値を持っており、グリーン電力証書による売買の仕組みが動き出している。しかし、煩雑な報告手続き等が求められることから、家庭の太陽光発電設備で発電した電力の環境価値は看過され、流通させることが困難であった。こうした情勢を好機ととらえ、同社の100％出資子会社であるオムロンソーシアルソリューションズ（株）は、オムロン（株）のハイブリッド蓄電システムを設置した家庭を対象とする新サービスを開発した。同製品以外の追加機器や追加費用は不要で、各家庭の自家消費電力量を自動収集し、その環境価値をポイント化してユーザーに還元する仕組みとなっている。サービス加入はWEB上で行うことができるようになっており、ユーザーは太陽光発電で発電した電気を普段どおり自家消費するだけで日常の買い物などに利用できる各種ポイントを貯めることができる。オムロンソーシアルソリューションズ（株）が譲渡された環境価値をとりまとめ、脱炭素に取り組む企業の支援や再エネの普及、持続可能な社会づくりに貢献する団体への寄付など、さまざまな「エコ活動」に充てるという（サービスの名称：みんなでつくるエコ活サークル）。