京都市、鴨川にアユ遡上のための魚道を一定期間設置
発表日:2022.04.25
京都市は、アユが遡上する約3か月間、鴨川の3箇所の落差工において「京の川の恵みを活かす会」が実施主体となり木製魚道を設置すると発表した。回遊魚のアユは、河川で孵化し、河口から遠くない範囲の海で育ち、春になると河を遡上して成魚へと育ってゆく。鴨川においても、大阪湾で冬を過ごしたアユの稚魚が上ってくる時期を迎えるとのこと。一方、鴨川には人工的な落差工が複数カ所あり、アユの遡上を妨げている。そのため、学識者、漁協、市民、行政が協働してアユの生息・生育・繁殖のしやすい環境づくりに取り組む「京の川の恵みを活かす会」は、木製魚道を手づくりして設置する。鴨川三条落差工、鴨川丸太町落差工には従来の木組み箱型魚道を、鴨川四条落差工には新型である木組み井桁格子魚道を設ける。魚道の設置作業にはだれでも参加できる(事前申し込み不要)。また、これらの魚道においてアユの遡上調査を7月末まで実施するという。
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