関西ペイント(株)、(株)大気社、日産自動車(株)及び日産車体(株)、環境対応と高級車用塗装を両立させた新塗装技術を開発
発表日:2010.02.24
関西ペイント(株)、(株)大気社、日産自動車(株)及び日産車体(株)は、環境対応と高級車用塗装を両立させた新塗装技術を共同開発し、実用化したと発表した。自動車の塗装工程では、自動車工場全体の約1/4のCO2を排出しており、その削減対策として、CO2排出量の多い工程(高温焼付け等)を減らし、中塗り・ベース・クリアーの3層を連続して塗装後、1回で焼き付ける方法(3WET塗装)が開発されている。しかし、従来の3WET塗装では、中塗りと水性のベース塗料との間に混層(混じり合い)が生じ、塗装面の外観品質が相対的に低いという問題があった。今回開発した技術は、中塗りに新開発の塗料(吸水性中塗り塗料)を採用することで混層の問題を解決し、高級車用の品質を実現。また、塗装吹付け装置に乾燥装置を一体化させ、乾燥時間を半減する等により、塗装工場全体でのCO2排出量を16%削減した。さらに、水性のベース塗料の採用により、VOC(揮発性有機化合物)を約27%低減したという。
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