NACS-J、関電の風力発電所開発「計画段階環境配慮書」に対して意見書
発表日:2022.06.28
(公財)日本自然保護協会(NACS-J)は、関西電力(株)が公表した5件の風力発電所開発の計画段階環境配慮書に対して意見書を提出した。関西電力は5月30日に、北海道4件、宮城県1件の陸上風力発電所開発を検討開始し、計画段階環境配慮書を公表した。これら計画は他の陸上風力発電事業計画と比べても、自然環境への配慮が著しく欠如していると考え、今回、NACS-Jは、それぞれの事業の計画段階環境配慮書について意見書を提出した。(仮称)伊達・千歳ウィンドファーム事業には、イヌワシやクマタカなどの鳥類や自然度の高い広葉樹林への影響、支笏洞爺国立公園への影響が懸念されることから、事業計画の中止を求めた。(仮称)古平・仁木・余市ウィンドファーム事業、(仮称)小樽・赤井川ウィンドファーム事業、(仮称)川崎ウィンドファーム事業は自然度の高い広葉樹林、鳥類のバードストライク、土砂災害増大などへの影響が懸念されることから、事業計画を中止するか事業想定区域の抜本的な見直しを求めた。(仮称)夕張ウィンドファーム事業に対しては田園景観維持を目指している「栗山町景観計画」への配慮を求めた。
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