浅間山におけるイヌワシ保護増殖事業実施計画を策定 環境省など
発表日:2022.08.03
環境省信越自然環境事務所と林野庁中部森林管理局東信森林管理署は、浅間山におけるイヌワシ保護増殖事業実施計画(浅間山イヌワシ復活プロジェクト)を策定した。イヌワシは環境省レッドリストにおいて絶滅危惧IB類に選定されている絶滅危惧種で、全国的に個体数の減少と繁殖成功率の低下が確認されている。浅間山を含む上信越山地では、イヌワシが2つがいと2羽の雄のみという危機的状況にある。浅間山のイヌワシ減少の要因として、人工林の生長に伴う開放地の減少による、採餌環境の減少等が挙げられている。同実施計画では、国指定浅間鳥獣保護区周辺でのイヌワシ1つがいの安定的な生息と、生息つがいの繁殖成功率40%以上を目標としている。そのためには、間伐・主伐等の適切な森林施業を積極的に進め、他地域の事例も参考にイヌワシの採餌環境の改善を目指し、主伐等が実施された林小班(天然地形等で 5ha 程度に区画したもの)を中心に、餌動物の生息状況を把握するセンサーカメラ等の調査を実施し、森林施業の効果等を評価するモニタリングを行うとしている。また、浅間山イヌワシ復活プロジェクトの普及啓発のため、概要パンフレットを作成したという。
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