「ブラックバス」規制・対策で自然保護4団体&2学会が要望書を提出
発表日:2022.08.09
(公財)日本自然保護協会など自然保護4団体、日本魚類学会および日本トンボ学会は、ブラックバス(オオクチバス・コクチバス)の規制・対策についての要望書を、環境省、農林水産省(水産庁)、及びオオクチバス漁業権を免許している山梨県、神奈川県に提出した。両種は、17年前の外来生物法施行時に特定外来生物に指定されながら、違法放流が継続するなど、唯一対策の実効性が上がっていない外来種と言われる。2022年5月、国は外来生物法の改正を行い、アメリカザリガニやアカミミガメを含め、規制・対策を強化する方針とした。4団体2学会は、法施行時から規制対象に指定されているブラックバスについても、実効性のある規制・対策を求めた。具体的に、2023年度の共同漁業権免許切替に当たり、特定外来生物オオクチバスを第五種共同漁業権対象魚種に加えないよう指導すること、外来生物法改正法の附帯決議に記載された特定外来生物オオクチバス・コクチバスの規制・対策を実行することを国に求めた。また、山梨県・神奈川県に対し、2023年度の共同漁業権免許切替に当たり、特定外来生物オオクチバスを第五種共同漁業権対象魚種に加えないこと等を要望した。2022年8月19日はメディア向け勉強会「今求められる外来生物ブラックバスの規制と対策」を開催するという(開催方法:オンライン、講師:全国ブラックバス防除市民ネットワーク・滋賀県立琵琶湖博物館ほか)。