環境産業の国内市場規模、2050年に123兆円規模と環境省が試算
発表日:2023.06.26
環境省は、2021年度の推計結果をまとめた「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書」を公表した。国内の環境産業の市場規模推計は、108兆908億円(前年比2.3%増)となった。市場規模は、2000年と比べて約1.7倍になっている。全産業に占める環境産業の市場規模の割合は、2000年の6.6%から2021年には10.5%まで増加した。国内の環境産業の雇用規模推計は、約279.7万人(前年比1.8%増)となった。2000年と比較して約1.4倍の規模となっている。環境産業の輸出額推定は約17.1兆円(前年比1.8%増)、輸入額推定は約4.8兆円(前年比1.3%増)。また、国内の市場規模は、2050年にかけ上昇傾向を続け、約123.7兆円まで成長すると推計された。2050年の市場の構成比率は「地球温暖化対策」が48.0%と最も多く、「廃棄物処理・資源有効利用」がその後に続く結果となったという。この推計は既存産業の変化のみを対象としており、新たな産業の創出は考慮されていない。今後、新産業の創出等により環境産業市場がこの推計を上回る成長を遂げる可能性がある。
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