栃木県でクビアカツヤカミキリ拡大、大田原市でも被害確認
発表日:2023.07.05
栃木県は、大田原市で「クビアカツヤカミキリ(学名:Aromia bungii)」の被害があったと発表した。「クビアカツヤカミキリ」はサクラなどの樹木の内部を食い荒らし枯らしてしまう中国や朝鮮半島などが原産の特定外来生物。成虫は、全体的に光沢のある黒色で、赤い胸部(首)が特徴。幼虫は樹木内部を食害する際(3月~9月頃)に大量のひき肉状のフラス(木くずと糞の混ざったもの)を樹木の外に排出する。栃木県では、これまでに足利市、栃木市など10市町において被害が確認されており、大田原市で11市町目。令和4年度の被害樹木の新規本数が前年度の約2.5倍に増加していた。今回被害が確認されたスモモの木には既に被害が拡大しないようネット巻きを実施しているとのこと。今後、伐採等の対策を実施予定。県と周辺市町は、被害調査を実施し、新たな被害を発見した場合は、必要な防除対策・防除指導に取り組むという。同県では、6月に関係機関等に対し、同種に関する緊急的な注意喚起を実施し、改めてモモ、スモモ、ウメ、サクラなどの樹木について確認を呼び掛ける。
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