〈PFAS〉東広島市の新たに3か所で基準超える
発表日:2024.02.06
PFASと総称される有機フッ素化合物(PFAS、PFOAの合計値)が広島県東広島市の瀬野川水系において、国が定める暫定基準値の82倍となる1リットル当たり4,100ナノグラム(=4,100ng/L)という高い濃度で検出された(採水日:令和6年1月12日~16日)。有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、泡消火剤や金属メッキ処理剤など幅広い用途で使用されていた。分解されにくく、人や動物への毒性や蓄積性が明らかになり、環境中での検出事例が社会問題となっている。有機フッ素化合物に関する健康被害については、国が知見の集積に努めている段階であり、現時点で健康被害に関する因果関係は明らかになっていないものの、発癌性の影響が疑われており、また動物実験においては曝露した動物の胎児に影響を及ぼすことなどの報告もある。東広島市ではこのような状況を踏まえ、住民の不安に寄り添い、透明性を確保しながら、適切な調査や情報発信を行っており、適切な対策を検討しているという。今回の調査は、瀬野川の19地点及び、宗吉川3地点で行い、瀬野川沿い3カ所で暫定基準値(50ng/L)を超過する、80ng/L、1,600ng/L、4,100ng/Lを検出した。なお、上水道に接続している場合は、毎年度の検査において安全性は確認されている。
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