〈PFAS〉暫定指針値9倍!東京・立川市の井戸で検出
発表日:2024.02.02
東京都立川市は、市所有の揚水を行っている9箇所の井戸について、有機フッ素化合物(総称:PFAS、ピーファス)についての水質分析調査を実施した。PFASは曝露した動物の胎児に影響を及ぼすことなどの報告もあり健康被害が懸念されている。沖縄・普天間基地周辺など国内各地で暫定の基準値(暫定目標値)を超えた検出があり、地域住民から不安の声が大きい。市民により自主的に血液検査が行われている処もあり、米国やドイツの血液中の基準値を大きく超えた検査結果の報告もある。立川市の柴崎市民体育館では、指定管理者に依頼して先行して調査を実施しており暫定指針値以下との結果報告が出ていた。今回、他の8箇所におけるPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)、PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)の3種類の有機フッ素化合物について調査を実施した結果が明らかになった。大山防災井戸で地下水の暫定指針値(PFOA+PFOSの合計値50ng/L以下)を超過した(PFOS:321ng/L、PFOA:144ng/L、PFH×s:465ng/L)。また、それ以外の井戸は暫定指針値以下という結果となった。同市は、暫定基準値を超過する箇所が出たことを事実として受け止め、引き続き状況の把握に努めるとコメントしている。
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