防災気象情報の体系整理と最適な活用に向けて(気象庁・国交省)
発表日:2024.06.18
気象庁と国土交通省水管理・国土保全局が主導する「防災気象情報に関する検討会」は「防災気象情報の体系整理と最適な活用に向けて(報告書)」を公表した。警戒レベル相当情報の体系整理においては、「シンプルでわかりやすい情報体系・名称に整理」が行われた。将来的には、洪水・土砂災害・高潮の危険度を2~5の警戒レベルのみで表現することを目指している(特別警報・注意報を廃止)。一方、気象情報(解説情報)の体系整理においては、情報の性質を「極端な現象を速報的に伝える(気象防災速報)」と「網羅的に解説する(気象解説情報)」の2つに分類し、それらにキーワードを付して提供する手法を例示している。防災気象情報の最適な活用に向けて、データ提供のさらなる推進、コンピュータで容易に処理できるよう「機械可読性の改善」、「プッシュ型(能動的)/プル型(受動的)」両面でのアプローチや、関連コンテンツの充実化が今後の課題となる。新たな防災気象情報が社会に受容され、情報を受け取った者が主体的に行動する社会の実現に向けて、国および関係主体(教育機関、専門家、報道機関等)による普及啓発活動の推進が必要、と結んでいる。
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