東急建設と東急リニューアルは、「リユース屋上緑化システム」を共同企画・開発した。このシステムは東急リニューアルの「クラピア屋上緑化」にリユース材として麻袋を活用し、廃棄物削減を実現するものだ。近年、ヒートアイランド現象の緩和や省エネルギー効果を目的に、屋上緑化が増えているが、高層ビルの屋上緑化では土の飛散対策が必要である。通常、植物が土を十分に覆うまでネットで飛散対策を行うが、このシステムでは天然繊維の麻袋を使用することで、撤去の必要がなくなる。麻袋はコーヒー豆の運搬に使われ、一度使用すると廃棄されるが、このシステムによりリユースが可能となる。この取り組みは（株）土と野菜と連携し、（M）みんなで（O)老いも若きも（A）集まって（I）一緒に地域から、そして日本、世界へと広げていく「MOAIプロジェクト」の一環として実施している。廃棄物削減だけでなく循環型社会の実現に貢献する取り組みであり、業界の垣根を越えた協力の成果である。