名古屋港から豪州へのCO2輸送-INPEXと中部電力が本格検討へ
発表日:2024.10.21
INPEXは、子会社INPEX Browse E&P Pty Ltdを通じて、中部電力とともに日本国内で排出される二酸化炭素(CO2)を分離・回収し、名古屋港からオーストラリアへ輸送、地下貯留するCCSバリューチェーン構築を目指す。INPEXは、2022年にTotalEnergies CCS Australia社およびWoodside Energy社と共同で豪州北部準州の北西沖合ボナパルト堆積盆地にGHGアセスメント鉱区を取得し、イクシスLNGプロジェクトのCO2排出量削減を目指してCCS事業を進めている。同事業は2030年頃の圧入開始を目標としており、北部準州政府のダーウィンCCUSハブ構想にも寄与することが期待されている。一方、中部電力は、2050年までに事業全体のCO2排出量をネット・ゼロにすることを目指し、名古屋港周辺の脱炭素化支援のためCCUS事業の実現に向けた検討を進めている。INPEXは、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギー構造の変革に積極的に取り組んでおり、2030年頃にCO2圧入量年間250万トン以上の達成を目指している。
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