佐賀のCCUプロジェクト 清掃工場の排出ガスで大豆の収量が3倍に!
発表日:2024.10.25
佐賀大学は、佐賀市、伊藤忠エネクス、不二製油グループ本社と共同で、2022年5月より開始している「CO2を利用した大豆の育成研究プロジェクト」の進捗を発表した。本プロジェクトは、清掃工場で排出されるCO2を回収し、大豆に施肥することで育成促進とCO2の有効活用を図るもの。2023年度の研究では、CO2施肥による大豆の育成スピードと品質の向上に関する研究が行われ、育成促進に適した品種の選定や栽培技術の開発が進められた。その結果、日本における大豆の平均収量169kg/反と比較して、1作あたり約3倍に増加する成果が得られた。この研究結果は「2024年度園芸学会秋季大会」で発表される。―――今後、佐賀大学構内の実験施設に加え、九州電力の協力を得て同社保有の研究施設でも研究規模を拡大し、より精緻な環境制御を施すことで、更なる収穫量の増大を目指す。また、将来的には佐賀市の清掃工場に設置済みの二酸化炭素分離回収装置(CCU)で回収したCO2を利用する栽培システムを構築し、不二製油グループの加工技術を用いたサステナブルな大豆製品として提供することも視野に入れている。
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