日本-フィリピン共同研究、採択課題は海水淡水化・PFAS調査など
発表日:2024.11.15
科学技術振興機構(JST)は、「日本-フィリピン国際共同研究」(水の安全保障)における新規課題の採択を発表した。JSTは、日ASEAN科学技術・イノベーション協働連携事業(NEXUS)の一環として、ASEAN諸国との共通重点分野における国際共同研究を推進している。今回、フィリピン科学技術省と連携して提案募集を行ったところ、14件の応募があり、両国の専門家による評価等を経て5件の課題が選定された。選定された課題(日本側研究代表者)は以下のとおりである。──①「生物由来の前処理剤(龍谷大学先端理工学部・奥田教授)」、②「極端な気候変動下における持続可能な水資源とダム管理のための相乗戦略(京都大学 防災研究所・カントシュ教授)」、③「フィリピンラグナ州の水源から飲用水にわたるペルフルオロおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の体系的モニタリング調査(愛媛大学沿岸環境科学研究センター・国末教授)」、④「フィリピン・ラグナ湖における未規制汚染物質の優先順位付けに基づく水道水質管理と水生生物保護による水の安全性の強化(東京大学大学院工学系研究科・来栖教授)」、⑤「フィリピンにおける水の安全保障と公衆衛生の向上を目的とした水環境中および上下水処理システムでの新興微生物の汚染評価(山梨大学 大学院総合研究部・原本教授)」──当該5件の研究実施期間は3年間(36ヵ月)とされている。
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