エネルギー自給率15.2%:東日本震災後最高、再エネの躍進目立つ
発表日:2024.11.22
資源エネルギー庁は、令和5年度のエネルギー需給実績を取りまとめた。最終エネルギー消費は前年度比3.0%減少し、特に都市ガスが4.1%、石炭が4.0%、石油が2.9%、電力が2.5%減少した。企業・事業所他部門では製造業の生産活動停滞が影響し、家庭部門もテレワーク実施率の低下で減少、運輸部門は微減となった。部門別では、企業・事業所他が3.5%減、家庭が4.4%減、運輸が0.6%減であった。──一次エネルギー国内供給は前年度比4.1%減少し、化石燃料が7.0%減少した一方で、非化石燃料は10.6%増加した。再生可能エネルギー(水力を含む)は11年連続で増加し、非化石燃料シェアは25年ぶりの高位となる19.2%に達した。発電電力量は前年度比1.6%減少し、非化石発電比率は31.4%に上昇した。エネルギー自給率は15.2%で、東日本大震災以降で最高となった。──エネルギー起源二酸化炭素(CO2)排出量は前年度比4.8%減少し、9.2億トンとなった。2013年度比では25.9%減少し、1990年度以降の最小を更新した。部門別では、企業・事業所他が5.6%減、家庭が7.8%減、運輸が0.8%減少した。電力のCO2原単位は0.45kg-CO2/kWhで、前年度比4.1%減少した。
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