環境省ら、地域向けネイチャーポジティブ実践計画示す
発表日:2025.01.31
環境省は「外来種被害防止行動計画 第2版」(案)を公表した。前計画は、愛知目標と生物多様性国家戦略2012-2020に基づき、2015年に同省と農林水産省・国土交通省が共同で作成した。その後、生物多様性を巡っては、昆明・モントリオール生物多様性枠組の形成、生物多様性国家戦略2023-2030の策定などが行われた。本計画案は、外来種被害防止行動計画の見直しに係る検討会における議論を踏まえて改定されたもので、外来種対策の更なる充実および管理体制の強化を図り、国内の多様な主体による外来生物対策の更なる推進及び同分野における国際貢献に資することを目的としている。──計画の具体的な行動としては、外来種の侵入経路の特定と管理、優先度の高い種の防除、既知または潜在的な侵略的外来種の導入率および定着率を2030年までに50%以上削減することが掲げられている。また、特に重要な地域における侵略的外来種の根絶や管理を通じて、生物多様性と生態系サービスへの影響を最小化することが目標とされている。さらに、外来種対策の実践においては、地域単位での計画的な対策の推進、事業者および国民の外来種対策への参画、知見の共有および防除・管理手法の開発が重要なポイントとして挙げられている。これにより、全ての主体が連携し、外来種対策を効果的に進めることが期待されている。