核融合エネルギーの未来を拓く!東大、新・学際研究センターを開設
発表日:2025.04.01
東京大学大学院新領域創成科学研究科は4月1日に「フュージョンエネルギー学際研究センター」を開設した。センター長を務めるのは同研究科基盤科学研究系の江尻晶氏で、フュージョンエネルギーの基礎研究から社会実装までを目指し、国内外の産学連携のもとで学際的に推進する。──フュージョンエネルギーとは、水素などの軽い原子核同士が高温・高圧下で融合して別の重い原子核に変わる際に発生する「核融合エネルギー」のこと。カーボンフリーでかつ燃料が偏在しないため、脱炭素社会の実現とエネルギー安全保障の観点で期待されている大規模集中型エネルギー源。連鎖反応や爆発のリスク、高レベル放射性廃棄物がなく安全性が高いと考えられている。同センターには、定常運転技術、革新的閉じ込め技術、先進計測・制御技術、フュージョンシステムの4部門が設置される。各般の要素技術開発を加速させるとともに、若手研究者や産業界の人材育成にも力を入れ、フュージョンエネルギーの早期実用化・産業化を目指すという。
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