3D都市モデルの未来を描く~Project PLATEAU RFI#1始動
発表日:2025.06.16
国土交通省都市局は、2026年度に向けた「Project PLATEAU」の推進にあたり、産学官民の多様な主体からの情報提供を募る「RFI#1(情報提供依頼)」を開始した。Project PLATEAUは、2020年度に始動し、全国56都市における3D都市モデルの整備を通じて都市デジタルツインの実現を目指す国家プロジェクトである。これまでの活動では、モデルの構築とその可能性の提示に重点が置かれてきたが、今後は実装フェーズへと移行し、具体的なサービスの社会実装を目指す。
今回のRFI#1では、以下の7つのテーマに基づき、先進的かつ独創的なアイディアや技術、サービスの提案を募集する:①データカバレッジの拡大、②ユースケース開発、③コミュニティ形成、④サービス実装、⑤地域のデジタルケイパビリティ向上、⑥オープン・イノベーション創出、⑦エコシステム構築。これらは、標準データモデルの拡張、AIによる自動生成、BIM連携、地域企業の育成、技術ナレッジの共有、制度的障壁の除去などを含む。特に注目すべきは、地方公共団体や民間事業者が主体となるサービス創出や、地域発のコミュニティ形成、非エンジニア層への教育支援など、地域社会との連携を重視した施策である。また、国際展開や国際標準へのコミットも視野に入れており、日本発の都市モデル技術のグローバル展開も期待される。
応募期間は令和7年6月16日から7月15日までであり、応募方法や説明会の詳細は公式ウェブサイトにて案内されている。国土交通省は、これらの情報提供をもとに、次年度以降のプロジェクト採択に向けた技術提案や企画競争を進める方針だ。