グリーンインフラ技術支援(国交省)~2024年度の開発成果を公表
発表日:2025.06.23
国土交通省は、2024年度に実施した「グリーンインフラ創出促進事業」の開発支援成果を取りまとめ、公表した。この事業は、自然環境が持つ多様な機能を活用した新技術・サービスの社会実装を促進することを目的とし、民間企業等による実用化前段階の技術開発を支援するものである。
グリーンインフラとは、生物多様性の保全や気候変動への適応、防災・減災、都市の快適性向上など、自然の機能を活かした持続可能な社会基盤の整備を指す。国土交通省は、これを従来のグレーインフラ(コンクリート等の人工構造物)と補完的に活用することで、レジリエントな都市・地域づくりを目指している。──今回公表された成果は、以下の4件である。①株式会社大林組と大林道路株式会社による「雨水流出抑制と路面温度低減効果を有する舗装技術」、②株式会社サムシングによる「縦型雨水浸透施設二重管工法」、③東急建設株式会社による「里地里山遊閑地の湿地化による雨水貯留機能と生物多様性に関する評価」、④グリーン産業株式会社による「リサイクル資材を用いた待受型自然侵入促進工による緑化(やまみどり工法)」である。これらの技術は、防災・減災に資する雨水浸透技術(対象技術Ⅰ)、定量的な効果のモニタリング技術(対象技術Ⅱ)、およびその他のグリーンインフラ技術(対象技術Ⅲ)に分類されており、いずれの提案も実用化に向けた研究・開発の必要性が認められたものとなっている。
▲ページ先頭へ
新着情報メール配信サービス
RSS