日清オイリオら、既販バスの水素化改造FSを始動
発表日:2025.06.17
日清オイリオグループ、リケンNPRおよび東京都市大学は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けて、「既販重量車の水素コンバージョン事業の実現性調査」を共同実施すると発表した。本調査は、水素エンジン車両の普及を通じて、水素社会およびカーボンニュートラル社会の構築に資することを目的としている。
水素コンバージョンとは、既存のディーゼルエンジンを水素エンジンに改造し、水素燃料で駆動可能な車両へと転換する技術である。重量車両においては、導入費用や車両寿命などの課題が普及の障壁となっており、既販車両の改造による対応は、サーキュラーエコノミーの観点からも有効とされている。調査項目は、①環境対応バスのニーズ調査、②エンジン改造の実現性検証、③車両設計の実現性評価、④実証試験計画の立案の4項目を柱としている。日清オイリオの横浜磯子事業場を実証場所として活用する計画となっている。同事業場では、水素混焼対応型の高効率ガスタービンコージェネレーション設備の導入・運用が進められており、HYDROGEN READY(ハイドロジェン・レディ)な環境整備が整いつつある。同社は、非化石エネルギーの利用拡大を通じて、2050年のカーボンニュートラル達成を目指している。今回の取り組みはその一環であり、今後は、実証試験の成果を踏まえ、2026年度以降の事業化を図るという。
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