豊通ら、生グリーン電力データセンターの建設計画を公表
発表日:2026.01.14
豊田通商とユーラスエナジーは、風力発電所に直結した生グリーン電力で運用するデータセンター事業を開始すると発表した。稚内市に在る樺岡ウインドファーム(4,200kW×10基、2024年2月営業運転開始)に隣接する9,900㎡の敷地に耐震構造の1階建てデータセンターを建設し、自営送電線で直結供給するデータセンターを整備する。
宗谷地域は風況に優れ再生可能エネルギーの適地である一方、地域内需要や送電網容量の制約が新規導入の阻害要因となってきた。世界的にはデータセンター需要が拡大し、電力とデータを統合最適化する「ワット・ビット連携」の必要性が増している。国内ではデータセンターの都市部集中が電力負荷の偏在や事業継続性の観点で課題となっている。
本計画は、一般送配電の系統や証書等を介さず、発電地点から直接給電するため、再エネ比率の明確化と送電網負荷の抑制に資する。評価指標として、受電容量3MW、連系容量42,000kWの風力由来電源に対する直結供給、再エネ100%運用の担保(不足時は再エネ由来の追加調達)を掲げている。
2026年4月に着工し、2027年中の本格稼働を計画している。中長期には2030年頃を目途に10〜20MW規模への展開と、将来的な集積エリア化を検討する。両社は、送電網の負荷軽減、再エネの地産地消と導入拡大、データセンターの地方分散への寄与が本事業の意義だと述べている。今後は計画に沿って建設・運用を進め、次期拡張と集積エリアの検討を進める方針である。