環境省、英国イーストアングリア大学により設置された独立レビュー組織による「クライメートゲート事件」レビュー結果について発表
発表日:2010.07.08
環境省は、英国イーストアングリア大学(UEA)に設置された独立レビュー組織が、「クライメートゲート事件」のレビュー結果をまとめた報告書を公表したと発表した。この事件は、2009年11月に同大学の気候研究ユニット(CRU)から流出した電子メールに端を発して、データの捏造、IPCC評価報告書の結論への不信感などが報じられたもの。同大学(UEA)は、ミューア・ラッセル卿(元グラスゴー大学学長)を中心としたチームによる独立レビュー組織を設置し、同事件に関するレビューを実施。その結果、CRUの科学者への疑惑について、1)科学者としての厳格さ、誠実さは疑いの余地がない、2)IPCC評価報告書の結論を蝕むような行為のいかなる証拠も見出さなかった、と結論づけた。また一方で、データ処理の透明性や情報公開請求への対応の改善などについて提言した。UEAは同レビュー結果を受けて、陰謀説や世間に流布している虚実・誤解がなくなることを望む、等の声明を発表した。