JFEエンジニアリング（株）と三鷹光器（株）は共同で、集光式タワー型太陽熱発電の受熱装置（レシーバー）における高効率蒸気回収の実証試験に成功したと発表した。太陽熱発電は、二酸化炭素を発生しない再生可能エネルギーを利用し、太陽光発電よりも高い発電効率を実現できる発電法として注目されている。両社は、三鷹光器が開発した高性能の太陽光集光装置を利用し、JFEエンジニアリングの熱回収技術とボイラー技術を組み合せることにより、高性能の受熱装置の開発を進めてきた。今回、この受熱装置を用いた東京都三鷹市内での実証試験において、継続的かつ安定的に高密度の太陽光を集光し、太陽エネルギーの70%以上を蒸気として回収することに成功した。今後、今回開発した技術とJFEエンジニアリングが保有する蒸気タービン・発電機とを組み合わせることにより、集熱・受熱から発電までの一貫した純国産の発電プラントの提供が可能となるという。