国際興業(株)、バス車両の屋根を白色化して二酸化炭素の排出量を抑制
発表日:2010.09.06
国際興業バスを運行する国際興業(株)は、バス車両の屋根を従来の黄緑色から白色に変更し、直射日光を反射させることにより、車内の冷房効率の改善と二酸化炭素排出量の抑制を実現する取り組みを2010年度より進めている。今回、その効果を検証する実証実験の結果を発表した。2010年8月に周辺気温40度の環境下で実験した結果、従来の車両は車内温度が49度まで上昇したのに対し、白色屋根の車両は47度に留まり、2度の抑制効果が認められた。また、この後冷房を作動させ、外気温マイナス5度(35度)になるまでの時間を測定したところ、従来の車両は30分かかったが、白色屋根の車両は18分となり、12分間の短縮となった。この結果は、バスが営業を開始するまでのアイドリング時間の削減につながると考えられ、同社の全車両895台に適用した場合、夏季3ヶ月間で、約40トンのCO2排出量削減になるという。同社は今回の検証により効果を確認できたことから、順次、屋根の白色化を実施していく予定という。
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