日立電線（株）は、家庭での使用を想定し、取扱い性に優れた電気自動車（EV）向け壁掛け充電器を開発し、2011年夏より発売すると発表した。近年、EV市場の拡大により、家庭への普及に備え、充電インフラの整備が急務となっている。一般的にEVは家庭で充電を行い、外出して戻るたびに充電ケーブルを差し込むことが想定されることから、ケーブルの取り回しや安全性の観点から、使い勝手に優れた充電器の開発が求められている。同製品は、充電ガン、充電ケーブル、CCID(制御器)、電源コードで構成され、SAE J1772規格に準拠したEVやプラグインハイブリッド電気自動車（PHEV）への充電が可能である。また、一般家庭での使用を想定して、充電ケーブルに鉛を使用せず、導体構成・内部構造に独自の技術を施すことで取扱いが容易な柔軟性を実現した。さらに、CCIDに漏電遮断機能や夜間充電モード等を備え、家庭等の電力需要と競合せずに充電できるという。なお、同製品の販売、設置、アフターサービス等は、日立コンシューマ・マーケティング（株）が行う。