関西電力（株）は、グループ会社である（株）気象工学研究所が、京都大学と共同で､関西地域を中心とした任意の地点において、24時間後までの日射量を1時間単位で予測するシステムを開発し、平成23年3月1日から、ホームページ（http://meci.jp/）で公開すると発表した。同グループでは、太陽光発電が大量に導入されると、気象条件により出力が大きく変動することを考慮に入れた需給調整が必要なため、より正確に予測する技術を確立すべく、現在、日射量と発電量の関係の評価や、気象予測情報を活用した日射量予測システムについて様々な検討を進めている。今回開発したシステムは、太陽の位置と雲や大気の状況から気象を解析・予測する数値モデル「WRF」（ワーフ）を用いて日射量を予測するもので、地形のデータを詳細に反映し、特に、大阪市近郊では、解像度が0.5kmメッシュと、国内で最も小さな範囲で、日射量を予測することができる。同グループは今後、様々な取組みを通じて、太陽光発電の出力予測手法の精度を向上させるなど、太陽光発電の大量導入に向けた取組みを進め、電気の安全・安定供給という使命を果たしつつ、低炭素社会の実現に貢献していくという。