ペクセル・テクノロジーズ（株）、藤森工業（株）、昭和電工（株）の3社は、大面積・高性能プラスチック太陽電池素子の開発に成功した。今回開発した太陽電池は、高い発電性能を維持しながら、光透過性と薄いフィルム形状を有し、窓やパネル等に設置できるのが特長。モジュールサイズは世界最大（幅0.8ｍ、長さ2.1ｍ）で、厚さは0.5ｍｍ、重量は太陽電池の中で最軽量（800ｇ/m2）となっている。光透過性を実現するため、基板のプラスチックフィルムには、表面抵抗が極めて低いメタルマイクログリッド構造の透明導電膜を新たに採用。これにより大面積化も可能となった。また、基板フィルム上に発電層（酸化チタン半導体層）を成膜する工程では、新開発の特殊ペーストを採用。これにより真空条件や高温焼成等のための大型設備が不要となり、低コスト化を実現した。今後、2009年度中に量産を開始し、サンプル供給を開始する予定という。