三菱地所(株)など、エコッツェリア内の「次世代低炭素型技術実証オフィス」で約30%の節電効果を実証
発表日:2011.07.11
三菱地所(株)は、東京の大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)にある環境戦略拠点「エコッツェリア」内に設けた「次世代低炭素型技術実証オフィス」において、約30%の節電効果を実証したと発表した。同オフィスでは、「LED知的照明システム」と「輻射空調システム」を世界で初めて複合導入し、オフィス執務環境における「快適性向上」と「省エネ・省CO2」の両立を目指した実証実験を約1年間(15ヶ月)実施した。その結果、実証オフィス全体の年間消費電力は8,061kWhとなり、標準的なオフィスに対し、32%削減された。また、LED知的照明システムでは、就業者自らが業務内容等に応じて照度・色温度を設定・調整できるため、生産性向上と省エネを両立でき、標準仕様の照明に比べて約60%の消費電力削減が可能となったという。さらに、輻射空調システムでは、天井や壁面に熱交換用の水を通すこと等により、標準仕様比で40%以上の消費電力削減効果が見られたという。同社では、今回の成果をふまえ、東日本大震災後、節電意識が一層高まるなか、新しいワークスタイルの提案と実用化に向けた検討を進めていくとしている。