さくらインターネット(株)、データセンター向け高電圧直流(HVDC)給電システムで総合効率90%超を達成
発表日:2011.08.04
さくらインターネット(株)は、データセンター向け高電圧直流(HVDC)給電システムの評価検証の結果、総合効率90%超を達成したと発表した。同評価検証は、NTTデータ先端技術(株)、河村電器産業(株)、日商エレクトロニクス(株)の4社合同で実施したもので、同社の西新宿データセンターにHVDCの環境および従来のAC環境を構築し、HVDCの効率性と安全性、信頼性の検証を行った。その結果、変圧器への入力からHVDCへの変換、集中電源(12V)によるサーバの給電までの総合効率は、90.394%を達成し、従来のAC方式(電力効率70~80%)と比較して、大幅な消費電力の削減が可能であることが示された。また、HVDCは、高価なUPS(無停電電源装置)やサーバ内部の電源ユニットが不要で、ケーブル設備も簡素化できるため、各種コストや故障リスクも低減可能という。同社では、2011年秋に竣工予定の石狩データセンターでのHVDCの実運用開始に向けて、コンテナ型の実地検証環境を現地のコンテナヤードに構築し、最終的な確認を進めるという。
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