トヨタ自動車（株）とセントラル自動車（株）は、仙台北部工業団地における「F-グリッド構想」の実現にむけた検討・事業化可能性調査を開始すると発表した。同構想は、工業団地を中心としたスマートコミュニティの実現に向け、「個々の工場」だけでなく「隣接する工場間」「工場と地域」の連携も含めた総合的なエネルギーマネジメントを行うことにより、より高いレベルの省エネや再生可能エネルギー利用を推進するもの。同構想が実現すれば、工業団地に入居する工場の「環境性」、「経済性」、「セキュリティ性」の向上が期待でき、また、工業団地、地域の価値・競争力・魅力を高めることで産業振興に繋げ、地域振興・震災復興に貢献していくことを目指している。今回、（一社）新エネルギー導入促進協議会が運営する「平成23年度スマートコミュニティ構想普及支援事業費補助金」の認可を受けたことから、仙台北部工業団地で、1）工場エネルギー自給率の向上、2）近隣工場とのエネルギーの融通、3）地域エネルギー供給・ネットワーク化（含、被災時の地域エネルギーバックアップ）、4）再生可能エネルギーの大規模利用、5）工場のエネルギーマネジメントによる省エネ、について意義（導入効果）や実現に向けた方策を評価・検討する。調査期間は、2011年10月から2012年3月までの予定。