環境省は、平成23年12月6日、7日に長崎市で開催した、第13回化学物質の内分泌かく乱作用に関する日英共同研究ワークショップの結果を公表した。日英両国では、平成11（1999）年3月のG8環境大臣会合において、化学物質の内分泌かく乱作用に関する共同研究の実施について合意し、1999～2004年及び2005～2009年の各5ヶ年にわたり共同研究を継続してきた。今回のワークショップでは、現在研究を推進している4つの枠組み（コアプロジェクト）について、両国の研究担当者が成果発表及び意見交換を行った上で、今後の研究課題についての検討を行った。具体的には、下水処理水等の排水に含まれるエストロゲン様作用（女性ホルモン様作用）を持つと考えられる物質等の濃度や処理状況に関する研究成果、化学物質の抗アンドロゲン様作用（抗男性ホルモン様作用）を検出するための、メダカやイトヨを用いた試験法開発に関する検証結果等が発表された。次回のワークショップは、平成24年度に英国で開催される。