気象庁は、2011年の世界と日本の年平均気温についての速報値を発表した。発表によると、世界の年平均気温（陸域における地表付近の気温と海面水温の平均）の偏差（速報値）は+0.08℃で、統計を開始した1891年以降では12番目に高い値となる見込み。また、日本の年平均気温偏差（速報値）は+0.24℃で、統計を開始した1898年以降では13番目に高い値となる見込みという。近年、世界と日本で高温となる年が頻出している要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響に、数年～数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なったものと考えられ、一方で今年の世界の年平均気温が2010年に比べて低くなった要因の一つとしては、昨年夏から今年春まで持続し、また今年秋から発生しているラニーニャ現象の影響が考えられるという。