環境省は、平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業（競争的資金）の実施方針を公表した。同事業は、早期に実用化が必要かつ可能な、エネルギー起源二酸化炭素の排出を抑制する技術の開発及び実証研究について、民間企業・公的研究機関・大学等からの提案を募集し、採択した事業を委託または補助により実施するもの。今回、基本的事項をA）地球温暖化対策技術開発等（領域I：グリーンイノベーション推進実証研究領域、領域II：再生可能エネルギートレードオフ克服技術開発領域、領域III：地球温暖化対策技術開発領域）、B）自立・分散型エネルギーシステム技術実証研究等、に分類するとともに、対象分野を1)交通低炭素化技術開発分野、2)住宅・オフィス等低炭素化技術開発分野、3)再生可能・分散型エネルギー低炭素化技術開発分野、4)バイオマス・循環資源低炭素化技術開発分野、の4つに整理し、審査等を行う。さらに、この4分野に限定されない横断的課題として、東日本大震災による被災地の自然・社会条件に適合した再生可能エネルギー・省エネルギー技術の導入、自立・分散型エネルギー需給システム技術に関する技術開発・実証研究、が挙げられた。