京セラ（株）は、東日本大震災以降、一般家庭などで高まる蓄電池需要に対応するため、同社の太陽光発電システムとニチコン（株）の高耐久・大容量リチウムイオン蓄電システムを組み合わせた新システムを、2012年夏より発売すると発表した。昨今、再生可能エネルギーを活用した低炭素社会の実現と、東日本大震災以降、急速に高まる電力供給不安の解消に向けて、「創エネ」と「蓄エネ」を活用した、ピークカットやピークシフトによる電力需要の平準化や、電力の地産地消が求められている。今回発売するシステムは、太陽電池とリチウムイオン蓄電池を、エネルギーマネジメントシステム（EMS）によって、効率的にコントロールするもの。電気使用量が多い時間帯に合わせた制御をはじめ、エネルギーコスト削減と電力確保の優先状況に応じた制御など、多種多様な制御モードを搭載。また、災害時や停電時には、自動で自立運転に切り替わり、晴天時の昼間に太陽電池で発電した電力を蓄電システムに充電することができるという。