ネオジム磁石で省エネに貢献した佐川眞人博士など、2012年日本国際賞を受賞
発表日:2012.01.25
(公財)国際科学技術団は、2012年(第28回)日本国際賞(ジャパンプライズ)の受賞者を発表した。「日本国際賞」は、全世界の科学技術者を対象として、独創的で飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した人に授与されるもの。毎年2つの分野を授賞対象分野として指定しており、今年は「健康、医療技術」分野と「環境、エネルギー、社会基盤」分野が指定されていた。このうち「環境、エネルギー、社会基盤」分野では、「世界最高性能Nd-Fe-B(ネオジム-鉄-ホウ素)系永久磁石の開発と省エネルギーへの貢献」が高く評価された佐川眞人博士が選ばれた。同博士は、新しい永久磁石材料の研究に取り組み、1982年に従来の磁石の約2倍の最大エネルギー積が得られるNd-Fe-Bの組成を発見。その後改良を重ねて、ネオジム磁石を広く利用できる工業材料として完成させた。ネオジム磁石を使ったモーターは小型軽量で高い効率性が得られることから、エアコン、冷蔵庫、工作機械、建設用重機などに広く使われている。なお、授賞式は、2012年4月25日(水)に東京で開催されるという。
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