環境省は、平成22年度大気汚染状況の常時監視測定結果（PM2.5を除く）を公表した。これは、都道府県及び大気汚染防止法上の政令市における常時監視（全国1,932局）によるもので、測定局の内訳は、一般環境大気測定局（一般局）が1,503局、自動車排出ガス測定局（自排局）が429局となっている。測定の結果、二酸化窒素（NO2）の環境基準達成率は、一般局で100%（5年連続）、自排局では97.8%と、前年度と比較してやや改善された。また、浮遊粒子状物質（SPM）は、一般局で93.0%、自排局で93.0%と、前年度と比較して悪化したが、環境基準非達成の理由は、ほとんどが黄砂によるものであった。一方、光化学オキシダント（Ox）は、一般局・自排局ともに0%と、達成状況は依然として極めて低い水準であった。また、二酸化硫黄（SO2）は一般局で99.7%、自排局で100%、一酸化炭素（CO）は全ての測定局で環境基準を達成していた。なお、東日本大震災の被災地では、測定困難になった測定局があったが、平成22年度分のデータとしては有効測定時間が確保されているため、同報告の測定値等に直接影響はなかったという。