パナソニック(株) エコソリューションズ社、独自のLED照明制御によるオフィス照明を事業展開
発表日:2012.03.06
パナソニック(株)エコソリューションズ社は、独自のLED照明制御によるオフィス照明を事業展開すると発表した。東日本大震災以降、節電対策として照明を減灯するオフィスが増加しているが、通常、オフィスにおけるJISの推奨照度は750lx(ルクス)とされ、照度が下がると覚醒感が低下し、知的生産性への影響が危惧されると言われている。今回同社では、独自の波長制御LEDモジュールによる「エコサーカディアン照明制御」の効果や影響を検証するため、九州大学と共同研究を実施。日中の照明を「従来照明」「節電照明」「エコサーカディアン照明制御」として比較した結果、「エコサーカディアン照明制御」は「従来照明」と比較して省エネを実現しながら日中の主観評価やパフォーマンステスト、脳波から測定した覚醒感への悪影響は見られなかった一方で、「節電照明」では、「従来照明」と比較してタスクのエラー回数の増加、および覚醒感の低下が確認されたという。なお、「エコサーカディアン照明制御」では、実際のオフィスの稼動時間で比較した場合、従来照明比約10~15%の省エネを見込んでいる。同社では、今後、研究の継続と製品開発を進め、2012年度中の製品化を目指すとしている。