川崎重工業（株）は、ベルギー向けに、発電出力7,400kWのガスタービン・コージェネレーションシステムを納入したと発表した。これは、印刷業界および医療用の写真・デジタル画像システムなどを手がけるイメージングメーカーであるアグフア・ゲバルト社の主要生産工場（ベルギー・モーツェル）に設置されるもの。同システムは、天然ガス焚きのガスタービン発電設備と、排熱回収ボイラで構成。ガスタービン発電設備によって発生する電力に加えて、ガスタービン発電設備の排ガスを利用して排熱回収ボイラで蒸気として回収することにより、90%以上の総合効率を達成する。また、同システムにより発生する電力と熱は、工場内の生産設備に供給され、同工場のエネルギーコストとCO2排出量を削減するという。同社は今後、欧州市場におけるシェア拡大に向けて、ガスタービン発電設備の市場開拓を強化していくとしている。