環境省は、「農用地土壌汚染対策地域の指定要件に係るカドミウムの量の検定の方法を定める省令の一部を改正する省令」が、平成24年8月6日に公布、施行されたと発表した。今回の改正では、米や土壌に係るカドミウムの分析法について、従来からの原子吸光法に加え、誘導結合プラズマ発光分光分析法・誘導結合プラズマ質量分析法などによる検定の方法を追加した。また、併せて公表された「農用地土壌汚染対策地域の指定要件に係るカドミウムの量の検定の方法に関するガイドライン」では、測定値の信頼性を確保するための精度管理の考え方や留意点等について解説している。主な内容は、1）作業手順の文書化及び測定値の精度の確認等の内部精度管理の取組、2）技能試験への参加等による外部精度管理の取組、3）米に係るカドミウムの分析方法について、検定省令に基づく方法以外の試験方法（同等な試験方法）を用いる場合に、その妥当性を確認するための手順。