三重県は、平成23年における三重県北勢地域の地盤沈下の状況を公表した。同県では、昭和47年から59年まで年間1cm以上の沈下量を示す水準点が多数観測された北勢地域における地盤沈下の状況を把握するため、関係機関と協力して、同地域の124地点の水準測量を継続的に実施している。今回の結果によると、同地域の地盤沈下は、1年間で1cm以上の沈下を示した地点は1地点（沈下量-1.6cm）で、近年の沈静化傾向に変化はなかった。また、同地域内の観測井戸の地下水位は、上昇（回復）傾向となっていた。同県では、地盤沈下は沈静化の傾向にあるが、東海地震や東南海・南海地震の大規模地震に伴って発生する津波に対する警戒が高まるなか、同地域における地盤沈下について、観測・監視を継続的に行っていくという。