環境省は、平成27年度土壌汚染対策法の施行状況及び土壌汚染調査・対策事例等に関する調査結果を公表した。同省では、毎年度、都道府県及び政令市を対象に、土壌汚染対策法の施行状況(都道府県・政令市が把握している土壌汚染の調査・対策事例等)について調査を行っている。今回、全国の47都道府県及び111政令市を対象に実施した結果、平成27年度に法に基づく土壌汚染状況調査結果が報告されたのは754件(累計5,648件)で、要措置区域等に指定された件数は479件(累計2,682件)となり、前年度より減少した。また、指定区域で基準を超過した特定有害物質は、揮発性有機化合物(VOC)ではテトラクロロエチレンとトリクロロエチレン、重金属等では鉛及びその化合物が最も多かった。さらに、法の対象外を含め都道府県及び土壌汚染対策法の政令市が把握した土壌汚染調査事例は2,164件(うち不適合事例935件)であった。