欧州環境局、侵略的外来種の影響深刻化を指摘

発表日:2013.02.21

欧州環境局(EEA)は、侵略的外来種が生物多様性、人の健康及び経済へ及ぼす影響が従来の予想より深刻だとする見解を、最近の二つの報告書に基づき発表した。侵略的外来生物の影響やそのデータの見方を考察したこれら報告書によると、ヨーロッパでは侵略的外来種による捕食、疾病のまん延、交雑などによって絶滅に瀕している生物が110種もあり、生態系への被害が深刻になっている。また、気候変動も相まって、ヒトスジシマカのような疾病を媒介する南方の生物の侵入や生息域拡大がみられるほか、侵略的外来種により固有種が失われることで受粉等の生態系サービスの供給が減少するといった、人の健康や社会にまで害を及ぼす例が増えていることが明らかになった。外来種は、園芸、農漁業、狩猟の目的やペットとして持ち込まれるほか、観光や貿易に伴い意図せずに侵入する生物も増えているという。EEAは「生態系は、道路などによる断片化や、汚染、気候変動によって多くが弱体化している。外来種の侵入は自然界への圧力を高めており、その逆転は非常に困難」だと憂慮している。

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