バルト海のダイオキシンの汚染源は大気中の長距離移動、スウェーデンの研究プロジェクトが結論

発表日:2013.05.07

スウェーデン環境保護庁による研究プロジェクトチームは、3年間にわたる研究からバルト海のダイオキシン等の残留性有機汚染物(POPs)の主な汚染源は、大気中の長距離移動であると結論付けた。ダイオキシンはきわめて有害な環境汚染物質で、自然には分解されにくい。ニシンなど脂肪分の多い魚に多く含まれていることから、人々の健康に悪影響を及ぼすおそれがある。プロジェクトでは、バルト海におけるダイオキシン曝露の原因と汚染源に関する調査を行った。その結果、ダイオキシンの発生量はこの数十年で大幅に減少しているにもかかわらず、魚類からは高濃度のダイオキシンが検出されていることがわかり、チームは長距離移動した大気中のPOPsがバルト海に降下し汚染源になっていると結論付けた。このまま対策を講じなければ、ダイオキシン濃度はEU閾値を超える可能性もあるという。こうした地域的環境問題は一国だけでは対処できないため、同環境保護庁は、EUのバルト海地域戦略の下、国際協力による有害物質の大気降下低減への取組を実施している。

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