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 国際エネルギー機関、風力発電は2050年までに世界の電力の18%まで拡大しうると予測

発表日:2013.10.21


  国際エネルギー機関(IEA)は、新たに発行した報告書「技術ロードマップ:風力エネルギー-2013年版」の中で、世界に占める風力発電の割合が、現在の2.6%から2050年には18%にまで上昇する可能性があるとの見通しを発表した。2009年の初回ロードマップで示した12%を大幅に引き上げたもの。予測では中国は2020年~2025年までに欧州OECD諸国を抜いて風力発電首位国になり、世界の年間CO2削減量は2050年までに最大で4.8ギガトンになるとしている。風力タービンの高さや強度、ブレードの回転速度等、風力発電技術の向上で弱風にも対応可能となり、設置場所の制限や出力変動が緩和されることがその背景にあるという。しかし、発電コストは洋上風力発電で依然高く、同ロードマップは2050年までに陸上で25%、洋上で45%コストを削減するための政府や業界による行動案を挙げている。風力発電の飛躍的普及のためには、送電網統合、市場の構築等の課題があるとして、これらを克服する一連の対策も提案している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード 風力発電 | CO2 | 国際エネルギー機関 | IEA | 送電網 | 電力 | 技術 | 洋上 | 陸上
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