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 国連環境計画、使用済み電気・電子機器に含まれる有害物質の危険性を警告

発表日:2015.05.04


  化学物質と廃棄物に関連する3つの国際条約(ストックホルム条約、バーゼル条約、ロッテルダム条約)の合同会議で、シュタイナー国連環境計画(UNEP)事務局長は、有害物質や貴重な資源を含む使用済み電気・電子機器が世界中で大量に廃棄されているとし、管理の必要性を訴えた。電子機器には金や銀、レアアースなど再利用できる原材料のほか、人間や環境に有害な化学物質が含まれており、適切に管理しなければ資源の浪費だけでなく深刻な健康被害をもたらす。有害物質への職業上の曝露による中毒では年間約100万人が死亡しているという。パイエット3条約事務局長は、ホッキョクグマの体内にもDDTがみられるように化学物質は水や大気を通じ広く運ばれるため、職業中毒と同時に、一般の人々の体内に化学物質が徐々に蓄積する「沈黙の危機」にも注視すべきであると述べた。この合同会議は、残留性有機汚染物質(POPs)や国境を越えて移動する有害廃棄物等に関する3条約の連携を図り締約国会議を同時に開催するもので、2015年5月4日からジュネーブで開催されている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質
キーワード 化学物質 | 電子機器 | 国連環境計画 | UNEP | 廃棄物 | ストックホルム条約 | 有害物質 | バーゼル条約 | ロッテルダム条約 | 電気機器
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