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 欧州環境庁、欧州では2014年夏季も地表オゾンによる大気汚染が継続したと発表

発表日:2015.05.06


  欧州環境庁(EEA)は、欧州における2014年夏季(4~9月)の地表オゾンに関する最新の分析結果をまとめ、多くの国でオゾンによる大気汚染が続いていると発表した。高濃度のオゾンに曝露すると心血管障害や呼吸器疾患の悪化が懸念されるため、EUは、情報閾値(1時間180μg/m3)、警戒閾値(1時間240μg/m3)、長期目標(1日8時間平均で最大120μg/m3)、目標値(長期目標を超える日数が3年間の平均で年間25日以下)の4種類の基準を設けて汚染防止に努めている。発表によると、長期目標を超える濃度の地表オゾンが検出されたのは観測地点の80%にのぼり、観測地点の6%ではその日数が25日以上だった。目標値を超えた国は30か国中16か国、情報閾値を超えたのは18か国だった。ただ、警戒閾値を超えたのはフランスの4回のみで、4基準とも超過の多くが6月7~14日の一時期に集中するなど、基準超過の回数はこれまでの多くの年よりも少なく、過去25年間の長期的な減少傾向との一致が見られるという。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 健康・化学物質 大気環境
キーワード 大気汚染 | 欧州環境庁 | EEA | 濃度 | 環境基準 | 地表オゾン | 夏季
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