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 ロックフェラー財団・ランセット委員会、健全な地球システムを人間活動が危うくしていると報告

発表日:2015.07.16


  ロックフェラー財団と医学誌「ランセット」の「地球全体の健康」に関する共同委員会は、人間活動の影響で地球上の自然システムは劣化が続き、将来世代の健康が危うくなっているとする報告書を発表した。報告書「人新世の人間の健康を守る」は、自然のシステムの劣化が人間の繁栄を維持できる限界に近付いているとし、食品廃棄の削減と食物の多様化、自然と生物多様性の保護のほか、都市、保健制度、税と補助金などについて現実的な提言を行っている。生物多様性条約(CBD)のディアス事務局長は、CBD事務局が先ごろ世界保健機関(WHO)と発表した報告書「地球規模の優先事項を関連づける:生物多様性と人の健康」と合わせ、これらの報告書は、生態系・地球システム・人間社会の回復力をともに高める、協調的で一貫した共同行動が緊急に必要なことを示すものだと指摘。また、同委員会が「地球全体の健康」についての新たな研究を推奨することに賛意を表した。CBDは、2010年に採択された生物多様性愛知目標の多数の項目が健康の問題と関連することから、この活動に深く関与している。

情報源 生物多様性条約(CBD) プレスリリース(PDF)
国・地域 国際機関
機関 生物多様性条約(CBD)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | 生物多様性条約 | CBD | 食品廃棄物 | 人間活動 | 自然 | 地球システム | ロックフェラー財団
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