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 世界気象機関等、極域の気候研究と環境安全性のため極域予測年の観測を強化

発表日:2017.05.15


  世界気象機関(WMO)などは、急激な環境変化が起きている北極と南極の気候と気象、海氷状態の予測を向上させるため、2017年半ばから2019年半ばまでの2年間を極域予測年(YOPP)として、集中的な観測とモデリングを実施する。極域では、温室効果ガスによる地球温暖化の影響が特に大きく、気温上昇や海氷縮小など環境変化が進行している。極域の変化はテレコネクションと呼ばれる遠隔地間の結びつきによって低緯度地域にも影響し、海洋循環の変化や極端気象の増加につながるという。また、温暖化によって極域の輸送や観光、漁業、資源開発などの活動が活発化しているが、温暖化は波浪や暴風など気象状態も悪化させるため、これらの活動のリスクが増している。しかし極域の観測はこれまで十分に行われずデータも不足している。このためYOPPの間、WMOは各国の機関とともに気球やブイによる観測強化、航空機・衛星・新型自動観測局による観測を実施する。収集した観測データはWMOの情報システムを通じ各地の予測センターにリアルタイムで提供するという。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 南極 | 気候 | 北極 | 海氷 | 観測 | 気象 | 環境変化 | モデリング
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