海外ニュース


 アメリカ雪氷データセンター、2016年11月の極域海氷域面積は最小記録を更新と報告

発表日:2016.12.07


  世界気象機関(WMO)は、アメリカ雪氷データセンター(NSIDC)の観測データから、2016年11月の北極の海氷域面積は大気の異常な高温、南風、高い海水温の影響で11月としては衛星観測史上の最低を記録し、また、南極の海氷域面積も最小記録を更新したと報告した。これによると、同月の北極域の海氷域面積は平均908万km2で、11月としてこれまで過去最小だった2006年より80万km2減少し、フランスとイギリスの合計面積にほぼ匹敵する減少幅となった。この時期は通常、北極海の海面付近の気温は氷点下をかなり下回るが、2016年は異常に暖かく11月中旬の短期間に5万km2も縮小した。一方、南極の海氷面積は例年よりはるかに早く8月31日に最大に達した後、急速に縮小。11月の平均面積は1454万km2で、1986年の最小記録を100万km2下回った。NSIDCによると、その要因の一つは、風のパターンが変化し、広域で北風が吹き海氷を圧縮したこととみられるという。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース アメリカ国立雪氷データセンター(NSIDC) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO) アメリカ国立雪氷データセンター(NSIDC)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 南極 | 北極 | 海氷 | 観測 | NSIDC | アメリカ国立雪氷データセンター
関連ニュース

関連する環境技術